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311の大地震の震源域の北よりも南で大地震が先に起こる。

311の大地震の震源域の北よりも南で大地震が先に起こる。
311大地震は宮城県の牡鹿半島沖が震源域だった。この位置は、東日本の太平洋沿岸を南北に走る日本海溝のほぼ中央部にあたる。M9がこの緯度で発生したため、この南北の両隣でM1程度小さい大地震が起こることは必然だとされている。つまり、海のプレートの一部が大きく沈み込めばその隣接地域でもかなり大きな沈み込みが起こらざるを得ないからだ。よって、北側(岩手県沖から北海道東方沖までの海域)と南側(茨城県沖から千葉県東方沖付近までの海域)でM8程度の地震が起こることになる。このことは地震学に於いては常識とされている。同じようなことは200412月にM9地震が起こったスマトラ島沖でも起こっている。既に隣接した海溝でM7からM8の地震が5件以上発生しているはずだ。アラスカ半島の南側に沿って走る海溝でも同じであり、陸のプレートの下に海のプレートが大きく沈み込んでいるところでは普遍的に観察されることだ。
ところが、とても興味深いことに、311の南側でM8が起こるであろうことは311大地震以降、まったく専門家からの発信がない。それどころか、関東地方でのM8地震はあと100年程度は起こらないと言ったことさえも言われていた。これは、確率的地震予測といわれる地震予知のやり方で考えると、過去の歴史時代の関東でのM8地震の間隔が200年以上あることから言って、1923年にM8の関東大震災が起こったのだから、あと100年程度は起こらないとしたものだ。しかし、歴史時代と言ってもたかだか1000年程度だ。大きな地震は数十年という間隔ではなくて、数百年とか千年程度の間隔を置いて起こるため、過去1000年程度の関東付近でのM8地震の発生間隔を見て将来予測をすることは、1000年程度の間隔を置いて起こったM9の発生が2011年にあったため、意味がない。つまり、M9の発生が無ければ、過去1000年程度の地震の起こり方の環境に大きな変化がないとして、M8地震の発生間隔を計算して予測ができるが、そういったM8地震の起こり方に影響を与えるM9が起こったのだから、M9が起こる前の1000年のデータは、M9以降のM8の発生予測には使えない。
以上の理由のため、311大地震の震源域の南北の両隣のどちらで先にM8が起こるかが自分にとって大きな関心事だった。そして、昨年から福島県沖や宮城県沖でM7が発生しているため、その発生状況を調べてみた。すると、ほぼ確実に南側で先に大きな地震が起こると思えるデータが出たので、それを記しておく。
考え方は単純だ。311大地震の震源域の北と南でM5以上地震の発生がどういった推移を辿っているかを気象庁の震度データベースで調べ、北と南でどちらで沈み込みがより活発化しているかを見ただけだ。

北海道東方沖や浦河沖など10地域のM5以上
2004年:22件
2005年:07件
2006年:07件
2007年:10件
2008年:14件
2009年:11件
2010年:11件
2011年:09件
2012年:03件
2013年:09件
2014年:03件
2015年:07件
2016年:07件
2017年:06件
2018年:11件
2019年:09件
2020年:06件
2021年:09件
2022年:02件(*45日まで)
  合計:163件
この地域は北海道の東方沖付近の震源域であり、2004年からの年ごとの件数で見ると、2004年が最多の22件であり、311大地震が起こった2011年は9件で2004年の半分以下であることに特徴がある。要するに、311大地震を起こすような大きな固着域の破壊には、非常に広い地域からの圧力がこの大きな固着域に集中する必要があり、その為には、遠隔地で何年も前に大きな地震が起こっている必要があったということ。「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」ということわざがあるが、物事にはその基礎があり、その基礎から破壊が起こっていくということだ。なお、2008年から2010年までの3年間合計は36件にもなり、2004年から2006年の3年間合計の36件と同じになる。ところが、311大地震が起こった2011年以降では、3年間合計で最大は2018年を含んだ3年間になり、26件だ。その為、311以降は、その前の期間に比べて地震活動が全体に低下していると言えるはずだ。但し、これが大地震前の静穏期に当たる可能性はある。

三陸沖M5以上
2004年:03件
2005年:07件
2006年:04件
2007年:00件
2008年:05件
2009年:03件
2010年:02件
2011年:131件
2012年:30件
2013年:06件
2014年:04件
2015年:17件
2016年:09件
2017年:04件
2018年:01件
2019年:03件
2020年:00件
2021年:00件
2022年:01件(*45日まで)
  合計:230件
三陸沖の震源域は、緯度で言うと宮城県の牡鹿半島から青森県の東方沖までの区域で、日本海溝付近を含んだ西側になるが、沿岸部ではない。つまり、岩手県沖などの沿岸部ではなく、陸域から離れた沖合。この地域は2011年の311大地震の前後で最も岩盤の破壊が進んだ地域。2004年から2010年までの7年間合計で24件しか発生が無いが、2011年は131件も発生があり、これはこの7年間の5倍以上になる。興味深いのは熊本地震が起こった2016年の前年である2015年に17件も多発していることだ。2016年は熊本地震に始まり、鳥取県や茨城県、そして福島県いわき沖でM6以上地震が起こった。これ等の地震は中央構造線の北側でのものであり、2015年の三陸沖での多発で中央構造線の北側での西向きの力が大きくなったために発生したと考えられる。実際、2015年に起こった三陸沖の地震は1件を除いて、岩手県の緯度で発生していて、これが中央構造線の北側での西向き圧力増加をもたらしたと思う。2011年の地震は主に宮城県の緯度で発生していて、2015年の岩手県での緯度での発生と合わせて、三陸沖での岩盤の破壊はほぼ終了してしまったと思う。つまり、三陸沖からの太平洋プレートの西向き圧力増加は今後当分の間ないということだ。関東での大地震が起こらないと、三陸沖での次の大きな地震発生はないと思う。
なお、三陸沖の震源域では40キロよりも浅い地震が多数を占めて、40キロよりも深い地震はあまり起こらない。震度1以上を観測した地震は、マグニチュード1以上で、2004年以降2022年4月5日までで40キロよりも深い地震は79件であり、2017年以降では9件しか発生が無い。対して39キロよりも浅い地震は2004年以降で401件、その内2017年以降は27件発生している。

青森県東方沖・岩手県沖M5以上
2004年:05件
2005年:03件
2006年:02件
2007年:02件
2008年:04件
2009年:02件
2010年:03件
2011年:65件
2012年:12件
2013年:06件
2014年:09件
2015年:05件
2016年:01件
2017年:04件
2018年:06件
2019年:05件
2020年:06件
2021年:06件
2022年:01件(*45日まで)
  合計:147件
この震源域は三陸沖の震源域の西側に当たる。三陸沖の震源域と東北の陸域との中間の海域だ。3年間合計で見ると、2012年から2014年で27件、2015年から2017年は10件、2018年から2020年は17件、2019年から2021年でも17件で311前の2004年以降の3年間合計よりも多い状態が継続している。その為、全体的に311以降はそれ以前よりも地震活動が活発化している。しかし、特に増加傾向が見えるわけではなく、311大地震の震源域の北側で地震活動の活発化が起こっているようには見えない。これは、三陸沖でのこの5年間程度の地震活動の低下と整合性があると思う。

宮城県沖M5以上
2004年:01件
2005年:05件
2006年:01件
2007年:01件
2008年:01件
2009年:02件
2010年:03件
2011年:69件
2012年:11件
2013年:05件
2014年:02件
2015年:04件
2016年:04件
2017年:00件
2018年:03件
2019年:00件
2020年:03件
2021年:03件
2022年:01件(*45日まで)
  合計:119件
この震源域は311大地震の震源域を含んでいる。年間でM5以上地震の発生が無い年が2017年と2019年だ。2017年は熊本地震などが発生した2016年の翌年だし、2019年の次の2020年以降は福島県沖で大きな地震の発生がある。なお、2011年の三陸沖のM5以上地震は131件だが、宮城県沖は69件で約半分しか発生が無い。つまり、宮城県沖の震源域はまだ311大地震で発生した三陸沖の地震に見合うだけの破壊がまだ終了していない。それにもかかわらず、2017年と2019年の発生が無いことは、この付近の太平洋プレートの沈み込み圧力が広域に拡散していて、宮城県沖の固着域にあまり集中していない事を示唆していると思う。311以降は、原則的に福島県沖の震源域と連動するようになっていると思う。

福島県沖M5以上
2004年:04件
2005年:05件
2006年:04件
2007年:01件
2008年:11件
2009年:04件
2010年:03件
2011年:170件
2012年:22件
2013年:10件
2014年:14件
2015年:11件
2016年:17件
2017年:11件
2018年:07件
2019年:06件
2020年:04件
2021年:12件
2022年:06件(*45日まで)
  合計:322件
2011年に発生したM5以上地震の数は、この記事の震源域の区分けで見ると、福島県沖が最多。つまり、福島県沖での破壊の方が宮城県沖よりも強かったように見える。宮城県沖が69件であり、福島県沖の170件は2倍以上になる。2012年を見ても、宮城県沖が11件で、福島県沖は22件。このことから言っても、311大地震以降、この震源域の北と南では南の方が地震活動が活発化していると見える。問題は、2017年以降の5年間で見ると2021年が最多であり、2021年以降に福島県沖の地震活動が活発化していると思えること。つまり、2021年に福島県沖での地震活動の活発化が起こっている。このことは宮城県沖の地震との比較でも分かる。宮城県沖は2020年3件、2021年3件だが、福島県沖は2020年4件が2021年は12件であり、今年2022年は4月5日までで既に6件で4倍して年換算すると24件になる。宮城県沖は今年の分を年換算すると4件でしかない。

茨城県沖・千葉県東方沖など5地域M5以上
2004年:09件
2005年:07件
2006年:08件
2007年:03件
2008年:19件
2009年:04件
2010年:00件
2011年:142件
2012年:18件
2013年:16件
2014年:05件
2015年:02件
2016年:04件
2017年:01件
2018年:07件
2019年:05件
2020年:09件
2021年:11件
2022年:00件
  合計:270件(*45日まで)
この地域は関東平野の東方沖と言っていい。注目するべきは2010年の件数がゼロであることだ。2010年のM5以上地震の件数がゼロであるのは、上のような震源域の区分けでは他にない。このことの解釈の方法は幾つかあると思うが、最も実態があるのは茨城県沖や千葉県東方沖の震源域は、311大地震で破壊された宮城県牡鹿半島沖の大きな固着域に太平洋プレートの沈み込み圧力が大きくかかるようになると、そちらに太平洋プレートからの圧力が取られてしまい、反対にこちら(茨城県沖や千葉県東方沖など)にかかる太平洋プレートからの沈み込み圧力が減少してしまうということだろう。逆から言うと、宮城県牡鹿半島沖の大きな固着域が破壊された結果、関東平野の東方沖の震源域には太平洋プレートの沈み込み圧力が大きくかかり始めたということだ。別の視点から言えば、宮城県から関東平野までの太平洋プレートの沈み込み圧力は宮城県牡鹿半島沖と千葉県犬吠埼沖にある非常に大きな固着域で受け止められてきたということだと思う。そして、311大地震で牡鹿半島沖の固着域が破壊され、結果的に残った犬吠埼沖の大きな固着域がこの付近の太平洋プレートの沈み込み圧力を受け止めていることになる。そして、2021年は2014年以降の8年間で最も多い11件のM5以上が発生している。このことが、関東付近でのM7以上地震の切迫を予測する直接的な根拠だ。
そして、今年の発生件数は今のところゼロであり、福島県沖に比べて滑り遅れが発生している。福島県沖で既にM7が今年起こっていることを考えると、関東の緯度でM7以上地震がかなり切迫しつつあると思える。
なお、この関東付近の東方沖海域の地震と福島県沖の地震ではほぼ同調した動きをしている。311前の最多はどちらも2008年だし、2016年はその前後の年と比べて多発になっている。この意味でも、今年の福島県沖の多発と関東の東方沖海域での静穏化は関東での大地震の切迫を示していると思える。

父島近海M5以上(M4以上)
2004年:01件、(04件)
2005年:01件、(04件)
2006年:00件、(06件)
2007年:03件、(09件)
2008年:06件、(10件)
2009年:02件、(11件)
2010年:15件、(17件)
2011年:02件、(06件)
2012年:01件、(06件)
2013年:00件、(06件)
2014年:01件、(08件)
2015年:07件、(15件)
2016年:02件、(10件)
2017年:00件、(07件)
2018年:02件、(10件)
2019年:01件、(04件)
2020年:00件、(10件)
2021年:01件、(08件)
2022年:01件、(12件)(*4月6日まで)
  合計:46件、(163件)

父島近海は伊豆・小笠原海溝で最も大きな固着域があるところ。311が起こる前年の12月に父島近海でM7が発生し、その後M5以上地震が頻発した。これが311大地震の直接の引き金を引いたとする専門家は多い。M5以上地震の推移をみると、2016年以降あまり変化が無いように見える。しかし、M4以上で見ると、311の前年であった2010年や熊本地震の前年であった2015年と共に、今年の件数が多いことが分かる。今年の12件を4倍して年間換算すると48件になり最近4年間分程度の地震回数になる。このことから考えても、関東地震がかなり切迫していると思える。

以上のことから、311大地震の震源域の南北の両隣では、南側の方で地震活動が活発で、しかも、関東のさらに南に位置する父島近海ではM4以上地震が多発傾向にあり、これは311前年や熊本地震前年の傾向と似ているため、今年中に関東付近でのM7以上地震が起こる可能性は高いと思われる。

仮に、父島近海でM7程度の地震が起こると、伊豆鳥島付近での大津波を伴った地震の発生が近いと考える。伊豆鳥島での大地震が起こると、いよいよ首都直下になる。
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関東地方の地震の起こり方の異変 どの程度大きな地震が切迫しているのかについてはあまり言えないのですが、一応、ある程度地震の起こり方に変化が出てきているので、それをお知らせします。 日本気象協会の地震情報サイト(気象庁からの震度1以上地震の速報値をまとめているもの。速報値であるため、確定値では震源域とか震度などが変わる可能性がある。)で、最近400件(4月12日10:10の宮城県沖M3.7以降、本日