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2020年2月13日の地震の起こり方

2020年2月13日 10:15現在の地震の起こり方について: 昨日2月12日、福島県沖、M5.5、最大震度4が発生してしまいました。これについて、昨日の記事で「本日中にM5以上の地震が陸域・沿岸部で起こる可能性はかなり小さいと思います。」と書いていましたが、なぜ、予測が出来なかったかを検証しました。 まず、Hi-net自動処理震源マップの「福島県」のマップの範囲が沿岸部すれすれまでしかなく、今回の福島県沖のM5.5の震源地を含んでいなかったことがあります。このため、「最新7日間」の「福島県」のN=の値の変化がこのM5地震の前兆をとらえていなかったと思います。 次に、このM5.5地震の震源深さが約80キロであり、震源深さが50キロ程度よりも深い地震は、Hi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値にはあまり反映されない様子であることがあります。本日08:45現在の「最新24時間」「日本全国広域」のマップの東日本(岩手県から千葉県)の太平洋沿岸部(海岸線を挟んで陸域と海域)には4つの震源深さ100キロほどのドットが並んでいますが、通常、この部分には震源深さが50キロよりも浅い地震しか表示をされないのです。つまり、昨日朝の段階では深い地震が表示されていなかったはずで、そのため、太平洋プレートの沈み込みが起こることを予測しなかったのです。 更に、自分の怠慢ですが、震源深さの深い地震が起こっていたことに気が付きませんでした。 2020年02月12日 04時14分頃 山形県置賜地域 M3.9 最大震度1 の地震は、山形県置賜地域の地震としては珍しく、震源深さが約120キロで、太平洋プレートが動き出していることに気が付くべきだったのですが、自分が見ている地震情報の一覧は、発生日時、震源地、マグニチュード、最大震度の4項目しかなく、震源深さが深い地震であることに気が付かなかったのです。本来は、日本気象協会の震央分布図を見て、震源深さの違いに気が付くべきでしたが、それをしていなかったのです。 更に、陸域地震が連続していたことから、ある程度大きな海域地震の発生を予測するべきでした。特に、東北から関東に於いては、それをするべきだったのですが、東北について、その注意を怠っていたと思います。この2月、東北地方は次のような発生状況でした。 2020年02月01日 07時36分頃 岩手県沿岸北部 2.9 1 2020年02月01日 22時10分頃 福島県沖 4.1 1 2020年02月05日 01時39分頃 宮城県沖 3.0 1 2020年02月05日 06時35分頃 福島県沖 4.5 1 2020年02月06日 14時30分頃 宮城県沖 3.6 1 2020年02月07日 05時41分頃 宮城県沖 3.4 1 2020年02月07日 08時41分頃 福島県浜通り 3.8 2 2020年02月09日 23時34分頃 山形県置賜地域 3.2 1 2020年02月10日 12時22分頃 岩手県内陸南部 3.6 1 2020年02月12日 04時14分頃 山形県置賜地域 3.9 1 2020年02月12日 19時37分頃 福島県沖 5.5 4 2月7日以来陸域地震が続いていて、かつ、海域の地震は陸域地震多発の直前に宮城県沖地震が2件連続していたため、福島県沖地震が起こりやすいことはある程度明らかでした。なお、震度1以上を観測していませんが、Hi-net高感度地震観測網のサイトのAQUAシステムメカニズム解カタログの今月のページに次の地震が記載されています。 2月6日 20:19 茨城県沖 震源深さ12キロ M5.4 この地震の緯度が141.8であり、福島県沖、M5.5の緯度が141.4でした。また、両者とも正断層型であり、太平洋プレートが沈み込み、それに伴って太平洋プレート上の海山が陸のプレート(大陸棚)の下面を突き上げて起こった地震であり、この茨城県沖地震の発生の段階で近隣での同じような地震発生を予測するべきでした。 最後に、昨日2月12日の18:15のHi-net自動処理震源マップのN=の値を記録していたのですが、「最新24時間」の「東日本」は一昨日の同時刻から153→184への31の増加、「最新7日間」の「福島県」は同じく347→374への27の増加でした。増加であるため、静穏化とは見ることが出来ず、M5地震の予測につながりませんでした。 今後の地震の起こり方についてです。 上にも述べたとおり、Hi-net自動処理震源マップの本日08:45現在の「最新24時間」「日本全国広域」のマップの東日本(岩手県から千葉県)の太平洋沿岸部(海岸線を挟んで陸域と海域)には4つの震源深さ100キロほどのドットが並んでいるため、この付近での同様な深さの地震が起こりやすいはずです。また、深い地震が起こっていることは、より浅い地震も起こりやすいため、震源深さが30キロよりも浅い地震が内陸で起こる可能性も高いと思います。 昨日12日は、次に挙げるように東日本の地震が7件連続しました。そのため、本日は西日本の地震が多発する可能性が高いと思います。 2020年02月12日 03時06分頃 北海道東方沖 4.2 1 2020年02月12日 04時14分頃 山形県置賜地域 3.9 1 2020年02月12日 06時35分頃 長野県中部 2.4 1 2020年02月12日 18時52分頃 茨城県北部 2.9 1 2020年02月12日 19時36分頃 胆振地方中東部 4.4 3 2020年02月12日 19時37分頃 福島県沖 5.5 4 2020年02月12日 22時05分頃 茨城県南部 3.3 1 今朝のHi-net自動処理震源マップの「最新24時間」のN=の値は昨日と比べてほとんど変化がありませんでした。 今朝02月13日05:30現在で、昨日05:45との比較: 「最新24時間」: 「日本全国広域」:280→294(増加14) 「日本全国拡大」:274→292(増加18) 「北海道」   :013→013(増減なし) 「東日本」   :162→191(増加29) 「本州中部」  :127→118(減少09) 「西日本」   :107→098(減少09) 地域別で見て、「東日本」が増加、「本州中部」と「西日本」が減少であるため、東日本と西日本の接続部である関東から中部で地震が起こりやすくなっていると思います。 「最新7日間」:15以上変動があった地域: 「福島県」:366→407(増加41) 「茨城県」:574→621(増加47) 「栃木県」:457→487(増加30) 「富山県」:239→224(減少15) 「山梨県」:228→251(増加23) 「愛知県」:238→262(増加24) 「兵庫県」:201→217(増加16) 「福岡県」:174→191(増加17) 「佐賀県」:189→210(増加21) 「長崎県」:093→115(増加22) 「熊本県」:312→352(増加40) 「大分県」:272→290(増加18) 「宮崎県」:361→399(増加38) 「鹿児島県」:276→301(増加25) 注目するのは、「富山県」の減少15です。この一か所だけが15以上の減少であり、他の地域は全て増加です。特に、九州全域が15以上の増加であり、その中でも「長崎県」が増加22を示しているのは中央構造線の北側での地盤にかかる圧力の増加を表していると解釈していいことがよくあります。昨日の夕方の時点では九州地域の増加は出ていなかったため、これらの増加は昨日の福島県沖M5.5の影響を受けてのことだと思われます。そして、「富山県」の範囲も福島県沖M5.5とほぼ同じ緯度であるため、こちらの減少は福島県沖地震が発生したため、富山県付近の地殻への圧力減少が起こったと見るべきだと思います。新潟県の県境の内陸部あたりから大阪湾にかけて日本海東縁のひずみ集中帯があり、このひずみ集中帯があるため、富山県には圧力伝達がされず、代わりにより中央構造線に沿った地域から九州方面に圧力伝達がされているのかも知れません。または、ユーラシアプレートの一部であるアムールプレートが東進していて、その関係で九州地域の圧力上昇が起こっている可能性があります。 なお、「福島県」や「茨城県」での増加が40以上です。この増加には、昨日の福島県沖M5.5の余震は含まれていません。マップの範囲に含まれていないためです。そのため、関東付近での比較的大きな地震が起こりやすいことはこの2月常に注意するべきことだと思います。増加時にはどちらかと言うと、深い地震が起こりやすい傾向があります。そのため、広い範囲で揺れが起こることになります。深い地震であれば、マグニチュードに比べて震度は小さいことが多いのですが、仮にM7以上であると、震度も6弱以上になるため、広い地域で被害が出てしまいます。「山梨県」や「愛知県」で増加15以上ですが、「静岡県」が増加15以上になっていません。そのため、南関東での微小地震の静穏化が起こりつつある可能性があります。

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