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  • 執筆者の写真taked65

関東 陸域M 5地震

今朝、関東の地震についての次の文章(パソコン上のファイルとしてであり、公開はしていない)を書いたら、さっそく茨城県南部M5が発生してしまった。

>*6:19 2021/12/12 中部地方は12072311分頃石川県能登地方M2.9以降静穏期が4日間、関東は129日を最後に静穏期が2日間。しかも関東は最新7日間(125日から同11日まで)で25件だが、陸域は東京都23区の1件のみ。中部地方で発生する地震は陸域がほとんどであるため、関東から中部での陸域地震の静穏化がこの1週間程度で急激に起こっている。よって、首都直下(M7になる可能性が高い)か又は少なくとも中部付近でのM6程度が発生する可能性が高い。期間はこの1週間程度か。 

ただ、この茨城県南部M5で喫緊の危険性が去ったわけではなく、却って首都直下M7が起きやすくなったと考えるべき。その根拠は大きく分けて次の3つ。

1.Hi-net自動処理震源マップの「最新30日間」「日本全国拡大」などのマップで、数年前のものとこの11月以降のものを見比べると、かなり大きな変化がある。いろいろな変化があるのだが、関東に関連したもので最も影響が強いと思えるのが千葉県犬吠埼辺りから南東方向へ延びる浅い地震の帯が出るようになっていることだ。このことは、311前の様に日本海溝のハワイ側でアウターライズ地震が起こってこのあたりの太平洋プレートの西向きの沈み込みの圧力を解消せず、この数年は関東平野の地下にある太平洋プレートがかなり沈み込み運動をしていることを示している。311前は関東平野の下の太平洋プレートはほとんど沈み込みをしていず、ごく僅かずつしか動いていなかった。だからこそ、この300年間程度富士山の噴火がないし、中部地方の火山の噴火も少なくとも311前はほとんど観察されていなかった。

2.茨城県南部でM5以上が一週間程度で連続することはあまりない。しかし、この1202日にも茨城県南部でM5.0、最大震度4が発生している。同様な最も近い過去の事例は2016717日と同20日だ。どちらもM5.0の最大震度4だった。この地震から4か月の間隔を置いて起こったのが、1122日福島県沖M7.3、最大震度5弱であり、1228日には茨城県北部M6.3、最大震度6弱が起こっている。つまり、茨城県南部の地震は陸のプレートの直下のフィリピン海プレートがずれて起こる地震であり、その原因は関東平野の下に沈み込んでいる太平洋プレートが関東平野付近で大きく動こうとしていること。1122日福島県沖M7.3も、1228日茨城県北部M6.3も太平洋プレートのこの付近での動きによって起こされた。

3.本日の茨城県南部M5の直前の震度1以上地震として北海道西方沖地震M4.7、震源深さ270kmが発生している。北海道西方沖でマグニチュードの大きな深発地震が起こると、より浅い所での大きな地震が起こりやすい。今年は春から夏にかけて東北でM7規模の地震が連続したが、今年112日にやはり北海道西方沖M5.6、震源深さ240kmが発生していた。213日福島県沖M7.3、最大震度6強。320日宮城県沖M6.95強。51日宮城県沖M6.85強と大きな地震が続発していた。本日の北海道西方沖地震M4.7112日にやはり北海道西方沖M5.6は相当に小さい地震だが、日本海溝の北部での太平洋プレートの沈み込み活発化が関東付近のプレートに与える影響としてはあまり変わらない可能性がある。つまり、既に宮城県沖や福島県沖ではM7級の地震が起こってしまっているため、311の震源域である宮城県牡鹿半島沖からより離れた地域でのM7以上地震につながる可能性が高いのだ。

なお、関東地方の陸域でのM5以上地震については、単に半年毎の統計を見ても、昨年の6月以降1年以上の空白期と言っていい時期があり、この10月以降は頻発期に入っていることが分かる。

*関東の陸域M5以上20201月以降
202001140453分頃		茨城県南部		5.0	4	
202002010111分頃		千葉県北東部	5.1	3	
202002010207分頃		茨城県南部		5.3	4	
202004120044分頃		茨城県南部		5.1	4	
202005042207分頃		千葉県北東部	5.5	4	
202005060157分頃		千葉県北西部	5.0	4	
202006010602分頃		茨城県北部		5.3	4	
202012300935分頃		茨城県北部		5.1	4  	
202110072241分頃		千葉県北西部	5.9	5強 	
202111010614分頃		茨城県北部		5.2	4	
202112020158分頃		茨城県南部		5.0	4	

上にあるように、昨年61日以降は関東陸域のM6は今年107日のM5.9迄に、1年と4か月の間に1件しか発生が無かった。昨年前半の6か月間では7件も発生があったわけで、明確に静穏化が発生していたことが分かる。だからこそ、その静穏化をからの変化を飾る最初の地震がこの2年間では最大のマグニチュードのM5.9だった。今後の半年程度で少なくとも昨年前半のM5以上地震7件を超えるM5以上地震が発生することは確実だ。
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