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新型コロナウィルス感染の議論で触れられていないこと

新型コロナウィルス感染の議論で触れられていないこと: 昨日3月1日のNHKの夜の7時のニュースで、中国での子供の新型コロナウィルスへの感染率がとても小さいことを取り上げていました。 また、今朝3月2日の午前中の参議院予算委員会でも、学校一斉休校が場当たり的ではないかと言う主張がされています。しかし、どれも誤解と言うか、重要な点を見落としています。 1.1918年のスペイン風邪のときは、大きな流行が2回あり、2回目の方が圧倒的に致死率が高かったのです。これと同じことが今回の新型コロナウィルスでも起こる可能性が高いです。なぜ可能性が高いかと言えば、エイズウィルスの遺伝子型と同じものが4か所、今回の新型コロナウィルスには観察されているからです。このようなことは、サーズやマーズのコロナウィルスにも、観察はされていず、今回の新型コロナウィルス以外ではないとされているからです。 2.ウィルス病は一般的に感染が分かりにくいことがあります。つまり、細菌による病気とはかなり異なるのです。典型がC型肝炎であり、「C型ウィルスは症状が表れにくいのが特徴で、200万人と推定されるC型ウィルス感染者の半数に及ぶ、約100万人が感染に気付いていない」と考えられているそうです。今回の新型コロナウィルスは、多分、子供について、その傾向がより強いのではないでしょうか。 3.ウィルス病は、一般の細菌感染がその細菌そのものが生産する毒による疾病であることが多いのに対して、ウィルスそのものが毒素を分泌することはほとんどないのです。細菌感染は、病原性を持った細菌が、生体にある細胞とは別に増殖します。しかし、ウィルス感染の場合は、生体にもともとある細胞内にウィルスが侵入して、その細胞内でウィルスが増殖するのです。そのため、イメージ的には、細菌感染は一人一人の人間ごとに起こるが、ウィルス感染は、細胞ごとに起こるのです。そのため、ウィルスをやっつけようとすると、同時にウィルスが感染した細胞を痛めつけることになり、この点が、ウィルス病治療薬の開発の難しさになっています。ウィルス感染による症状の多くは、生体が元々持っている免疫反応が、ウィルス感染した細胞自体を攻撃するために表れることが多いのです。そのため、まだ免疫機能があまり発達していない子供の場合、症状が表れにくい可能性があります。 4.子どもの感染率が低いと聞くと、子供はウィルスにさらされても、何らかの不思議な力が働いて、子供の肺や鼻孔、咽頭などにウィルスが付かないかのような印象を受けますが、そんなことはあり得ません。接触感染や飛沫感染は対象の年齢などは全く関係がありません。それどころか、子どもは大人よりも体が活発に動くため、手が目や鼻・口に接触する可能性が高く、感染しやすいのです。同じ新型コロナウィルスであれば、感染するのに相手を選ぶことはあり得ません。 5.新型コロナウィルスの感染検査の問題があります。つまり、実際に感染していても、症状が出ない場合は原則として、検査をやっていないのです。これは日本でもそうで、症状がない場合は検査をしません。特に、今回の新型コロナウィルスの場合は、子供は感染しても症状が出ないことが多いとされています。このことが子どもの感染率が小さくなる最も大きな理由だと思われます。そして、困ることに、新型コロナウィルスの場合、症状がなくともウィルスのまき散らしはしてしまうのです。症状が出ないまま感染源になることがあり、学校が大きな感染拡大の場になってしまう可能性は高いのです。 6.学童保育とか家庭の方が学校よりも密度が高いために、学校休校しても、却って感染拡大を招きやすいという主張もテレビでされています。しかし、こちらも誤解です。学童保育の規模は一般的に小中高校のクラス規模よりも小さいです。また、家庭は学校が休校になるならないに関わらず、毎日常に8時間程度は濃厚接触の場になっているわけで、家庭での感染拡大の可能性は常にあるのです。 テレビ朝日の番組で、医師の方が、この数日で新しい知見が多く発表され、子供から大人に感染すると言ったことはないというようなことを言われていましたが、具体的にどこが発表した知見かは言及がありませんでした。 ともかく、新型コロナウィルスは現在のところ、あまり重症化しないとされています。この意味は、感染した人間の体内で急激に増殖し、結果的に人間本来の細胞を大量に破壊してしまうことはあまりないということのはずです。急激に増殖はしないまでも、喉とか鼻の粘膜表面ではある程度増殖してしまうのです。そのため、無症状のまま、くしゃみなどと共にウィルスを環境中にまき散らす結果になってしまうのです。 更に、多分、今回の新型コロナウィルスは秋以降により悪性なものに変異して、再度流行する可能性があるのです。1918年のスペイン風邪でも同様なことが起こりました。既に、二度目の感染で非常に重体になりやすいということが中国の病院から報告がされていて、その意味でも、今回の学校一斉休校は意味があると思います。

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